譜尺シール、三味線の棹に貼ってありますか?
※譜尺シールって何?という人は・・・こういうモノです。
三味線の棹の側面に貼られた、1からの勘所を表す数字が割り当てられたシールのことなんですが、ネットで三味線を購入したり、レンタルしたり新品の三味線を購入すると、たいてい棹にこのシールが貼られて納品されると思います。
初心者にとっては、どこを押さえればどのツボの音が出るかわかるので、一見良さそうに見えるのですが、将来的に訪れるデメリットが大きく、教室では「譜尺シール禁止」とさせてもらってます。
レンタルで届いた三味線に貼られていても、はがしま~す♪
たいていの生徒さんは、「譜尺シール剥がすよ」と先生に言われた瞬間、「えー!」とプチパニックになるのですが、問答無用で剥がしてもらいます^^
譜尺シールがないと、ツボの位置がわからないから困るぅ~と、嘆く方が多いんですが、大丈夫です。
倭奏では、譜尺シールを使わない代わりに、4・10・14の3つの勘所に修正ペンでしるしを打って、ちゃんと位置がわかるようにしています。
この3つのしるしを頼りに、他の勘所の位置を捉えるんです。(詳しくは、レッスンで先生から教えてもらってくださいね)
譜尺シールを卒業すると、正しい音を探すようになります。
これ、実は一番大きなメリットなんです。
譜尺シールに頼ってると、調弦が狂ってきていても3を押さえて「ここは3の音」と理解してしまう。3のツボを押さえることだけに意識が集中して、音が外れていても気づけない。
こういうことを続けていると、正しい音をいつまでたっても覚えられなくなってしまいます。
そうならないために。
譜尺シールを卒業して、それぞれの勘所の音は、どの音が正しいのかを、耳を鍛えながらトレーニングしていきましょう。
いつまでも先生や先輩に、「音外してるよ」って言われるの嫌じゃないですか。私なんて先生に「平気で音外してる」って何度怒られることか~。笑
正しい音で奏でずして、曲にはなりません。
津軽三味線を弾くなら、譜尺シール依存からも脱出しよう!
マイ三味線に譜尺シールがべったり貼りついてるあなた。さあ、不安を恐れず、思い切ってシールをペローンと剥がしちゃいましょう~♪