三味線って、実は「3つに分解できる」って、知ってましたか?
中には分解できない三味線もあります(のべ棹)が、私たちが使ってる三味線のほとんどは、3つに分解できると思います。分解するとこんな感じ↓
棹に2箇所継ぎ目があり、慎重にトントンと振動を与えると、スポッと分かれます。
移動などで荷物をコンパクトにしたいときなど、こんな風に三味線を分解して運ぶことができるんです。分解した部分は、とてもデリケートなので、購入時に付属されている、専用の相木をはめて保護します。
※相木は、その三味線専用に作られているので、他の三味線の相木は使えません。
その他に三味線が分解できる理由として、気温・湿度などの変化に影響されやすい木材を使っているため、こうやって部分的に断つことで反りを防いでいる、とも聞いています。
天然素材だからこそ、こういう構造になってるんですね。ぜひみなさん、知っておいてください。
さて先日、先生主催の練習会で、自分の三味線を分解するレッスンがありました。長く三味線をやっていても、自分の三味線を分解する機会って、なかなかないんです。みんな楽しそうでしたよ~!
ただ、これ、性格が出るんでしょうか(笑)。すぐ分解できちゃう人、慎重すぎてなかなか分解できない人、さまざま。私も、緊張して手からねばねば、、、最後は先生にお願いして分解してもらいました。汗
そして、一旦分解した後は、再び元通りに繋げる作業を。
中には、中間の棹を、上下逆にはめてしまい、抜けなくなってしまった生徒さんもいましたが~^^;とても危険なので、元通りに繋げるときは、本当に慎重に、位置をしっかり確認しながらやりましょう。
三味線の分解作業は、決して自己流でやらないでください。はじめは特に、購入した和楽器屋さんや先生の手ほどきをいただきましょう。