インド紅木の津軽三味線は、みんなの憧れ。
とはいえ、とぉーっても高価なのがネック。汗
インド紅木がワシントン条約で保護対象になってから価格が高騰し、ますます手に入れるのが難しい楽器になってしまってます。
インド紅木に代わり、アフリカ紅木と呼ばれるものや、その他新たな素材を使った三味線もいろいろ出てきてますが、、、インド紅木をしのぐ素材と思えるものは、なかなか見つからないのかな~と感じます。(※個人的感想)
好みの問題もあると思いますけどね^^;
そういった、価格の問題が影響して、津軽三味線を習い始めても、新品の三味線を揃えるのが、とてもハードルが高くなってしまいました。
そんなときありがたいのが、有料の「三味線レンタルサービス」。倭奏の生徒さんも、和楽器屋さんのレンタルサービスを利用して、気軽に津軽三味線を習い始めています。
今回紹介する生徒さんも、このサービスを利用しているひとりですが、今年復活した六段部メンバーに選出されたので、大会出場に照準を合わせ、なんとか紅木三味線を手に入れられないかと模索中でした。
でも、なかなか難しいかな~と思っていた矢先、突然、紅木三味線デビューのチャンスが訪れたんです!
中古の三味線です。
以前先生の元で津軽三味線を習っていた元生徒さんから久しぶりに連絡がはいり、「先生の生徒さんで使ってくれる人がいたら、その方が三味線のためにもいいのでは」と、マイ三味線を手放す決心をしたそう。
子育て真っ最中の元生徒さん、今後もしばらく自分の趣味に時間を割くことが出来ないと判断したそうです。
ただ、中古の三味線となると、元の持ち主がどんな人だったか、どんな事情で三味線をやめたのか、いろいろと気になるところ。
その辺は、先生も包み隠さず生徒さんに話し、よくよく検討の末、この三味線を引き継ぐことを決心されました~!
もちろん、破れた表皮も新しく張替え、レッスンで納品式~。
中古の三味線との出会いは、そう滅多にあるわけではありません。
運です。奇跡です。本当にタイミングなんです。
だって、「中古の三味線が欲しい」と言われても、いつ用意できるわからないですから。
しかも、これだけ入手元が明確なのも珍しいし、先生の元生徒さんという信頼も大きいですよね。だから、出会うべくして出会った三味線だと思っていいと思いますよ。
納品した三味線の演奏動画を見せてもらいましたが、新品か?と間違えてもおかしくないぐらいの鳴りで、正直ビックリしました!
さわりの利きも抜群、生徒さんにとても喜んでもらえて嬉しかったです。
さあ、この三味線に生徒さんの新たな息吹を吹き込んで、これからまた新しい歴史を刻んでいきましょう。
マイ三味線デビュ、おめでとう!