津軽三味線で使う糸は、メーカーや素材がいろいろ違いがあります。黄色い糸ならどれも同じ?ではありません。素材、太さが違えば、使う感触、音色にも大きく違いが出てきます。
今回は、プロ津軽三味線奏者である訓明先生が、教室生徒さんたちに薦めている津軽三味線の糸を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
教室生徒さんは、必ず、先生指定の糸を使いましょう。
プロオススメ 津軽1の糸
一番太い糸なので、値段も高いです。でも、初心者のうちは長い間切れませんし、工夫して使えば長持ちしますので、安心して使ってください。
義太夫糸(2本巻)
太さ:中口(素材:絹、メーカー:丸三ハシモト)
最高級の繭糸を使用、とても良い音です。値段は少々高いですが、初心者の頃は、なかなか切れないと思うので、始めから良い音で練習することをオススメします。腕を上げてきたら、磨耗部分をずらしながら使えば、長く使えます。2本どりなので、中心の赤いマーク部分をはさみで切って、2本に分けて使いましょう。
プロオススメ 津軽2の糸
初心者のうちは、ちょっと高価ですが扱いやすい絹糸を使いましょう。慣れてきたらコスパの高いテトロンをオススメしてます。
壽糸 2の糸 (2本入)
太さ:15-2(素材:絹、メーカー:丸三ハシモト)※舞台、初心者用
最高級の繭糸を使用、とても良い音です。高級なため、舞台用として主に使いますが、初心者の頃はしばらく、扱いやすいこちらの糸をオススメします。
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壽糸 テトロン 2の糸 (2本入)
太さ:15-2(素材:テトロン、メーカー:丸三ハシモト)
丸三ハシモト製のテトロン糸。安価で丈夫なため、糸の扱いに慣れてきた生徒さんには、テトロン糸に移行しています。音色もかなり良いです。
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プロオススメ 津軽3の糸
教室では、テトロン糸をオススメしてます。以前の教室ではナイロンを使っていたという生徒さんも、まずはこの糸を使っていきましょう。
ちくぶ テトロン 3の糸 (3本入)
太さ:13-3(素材:テトロン(ポリエステル)、メーカー:ショーエー)
ポリエステル素材の丈夫な糸。音も抜けが良く、絹糸に匹敵する風合いです。
腕を上げてくると、磨耗部分が切れやすいため、ずらしながら使ったり、切れた部分を玉結びして繰り返し使うことができます。
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もちろん、他のメーカーの糸もありますし、ナイロン素材の糸もあります。その他、同じ2の糸、3の糸でも、様々な太さの商品があります。太さが変われば音の出方も変わりますが、まずは、扱いやすい素材、太さの糸で慣れてからにしましょう。