三味線の撥をグレードアップすること

主宰・講師
松永訓明
プロフィール

先日、習い始めて5年の生徒さんの、撥新調に先生が同行しアドバイスさせていただきました。

べっ甲の撥、見かけは同じようでも、形・厚み・しなやかさなど、あらゆる点で違いが出てきます。試しに弾いてみると一目瞭然!

和楽器屋さんには、先生が考える最低ライン(価格、質)以上の撥を揃えてもらうようにしてます。習い始めの生徒さんならこれくらい、ある程度弾けて大会を目指すようになった生徒さんならこれくらい、とみなさんの技量や目標に見合ったものを選んでもらってます。

生徒さんがもともと使っていた撥は、先生と出会う前に買ったもの。今の生徒さんの技量に合わなくなった撥をこのまま使っていては、伸び悩み、生徒さん自身のモチベーションが下ってしまいます。

先生はそう判断し、撥の新調を勧めました。もちろん、前の撥よりグレードを上げていきます。

前回撥を買ったときは、こんな風にたくさんの撥を試し弾きしながら買うなんてしてなかったでしょう。

※試し弾きは先生同行時のみ可

以前使っていた撥と全然違う撥の感触に感動ながら試し弾きしていたそう。きっと、弾いてる生徒さん自身が、音の違いを一番感じてるんだと思います。

三味線、撥、駒など、音に直結してくる道具選びは、たくさんの生徒さんの面倒を見てきてる先生の力を大いに借りてくださいね!

そして、撥も長く使っていると欠けたり劣化していきます。お直しするにも限界が来たら新調のタイミングです。とはいえ、高価な道具なので、長く大事に使っていってくださいね。

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