今月初旬、先生と有志4名の生徒さんで行った、東北遠征のレポートです。
昨年に引続き、四日市東日本大震災支援の会代表であり、四日市大学の鬼頭先生のお声がけで、倭奏津軽三味線教室として、宮城県東松島市にて演奏する機会をいただきました。
今回参加した生徒さんは、四日市大学コミュニティカレッジから1名、知多教室から1名、桑名教室から2名。発表会のために作ったWAACS(ワークス)Tシャツで出演です。
今回の演奏会場は、あおい地区の星空イルミネーション点灯式でした。
いつもは別々の教室で習ってる生徒さんたちだから、全員で一緒に演奏できる曲の数は少ない。その分、発表会で演奏した各教室の課題曲を、先生と一緒に演奏して曲数を増やしたり、演奏できない曲は合いの手をいれたりして共に盛り上げました。
特にこの週末は、東海地方もすごく冷え込んだので、東北は極寒だったそう。しかも野外演奏だったので、寒さで指がかじかんで、必死に指を動かしていたそうですが、寒さに負けず、気合で頑張りました!
この日のために準備してきた曲「ジングルベル」。緊張でちょっぴり音を外してしまったようですが、先生のバックアップもあり、ジングルベルからの津軽民謡「十三の砂山」メドレーも上手くいったようです。
津軽じょんがら節の曲弾きを担当した生徒さんは、1年前の東北遠征で初披露。あの時は緊張しすぎて散々な演奏でしたが、今回の演奏では、この1年の成長を果敢に発揮できたそうですよ。
寒い中、演奏を聴きに来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。なんと、前週、先生がKUNI-KENとして同じ地で演奏した時に見に来てくださった方が、再び足を運んでくださってました。
この日の夜は、あおい地区の自治会長を務めていた小野さんから、被災した頃の様子や復興の状況などお聞きしました。
メディアで知る情報だけでは得ることの出来ない現地の実情。被災した方じゃないとわからない現実。先生も、何度も小野さんからお話を聞いているのですが、その度に胸が詰まる思いだそうです。
いざ自分が命に関わる窮地に立たされた時、果たして理性を持った行動できるか。人のために力が尽くせるか。私もすごく考えさせられます。
今回参加した生徒さんたちも、それぞれに感慨深い演奏の旅になったと思います。このような機会をいただき、東松島市あおい地区のみなさま、東北遠征の橋渡しをしてくださった鬼頭先生に、心から感謝申し上げます。
また来年も、新たなメンバーを加え、さらに成長して演奏に来たいと思います。
翌日は、日本三景の奥松島へ。キレイな海をバックに、三味線を楽しんだそうですよ。先生、生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした!
編集スタッフ:松永奈美