津軽三味線に「さわり」はなくてはならない存在です。

主宰・講師
松永訓明
プロフィール

三味線には「さわり」がついてます。

糸倉のすぐ下、位置の糸の下に、ネジで回すと山が出たり引っ込んだりする装置(?)のことで、さわりを利かすと言うと、ネジを回してさわり山の飛び出し具合を調整すると、糸の振動で倍音(ばいおん)となり、3本の調弦が合っていると、さわり山のついていない2の糸や3の糸も共鳴して音が響くようになり、単音楽器である三味線の音が劇的に変化します。

津軽三味線の演奏には、なくてはならない存在です。

(なので絶対、さわりがついてる三味線を使ってくださいね!)

つい先日、先生の三味線のさわりが壊れちゃったそうで・・・後ろのネジを右に回しても左に回しても、さわり山が動かないという状態になっちゃったそう^^;

急遽、お世話になってる和楽器屋さんに見てもらったら、完全に壊れちゃってたそうです。

さわりの中の構造。実はこんなふうになってたんですね~。

中はバネになってて、ネジを回すとさわり山が押し出され、微妙な調整もできるような仕組みになってるんでしょうね。いやいや、こんなさわりの中を見れるなんて、滅多にないので嬉しいです。

和楽器屋さんで調整して良くなる場合もあれば、完全にさわり自体を取替えになる場合もあるそうで、今回の先生の場合は、完全取替えだそうです。

さわりも、長年使うと老朽化して、破損したり壊れたりするそうです。少しでもさわりの利きが悪くなったな~と感じたら、和楽器屋さんで見てもらってくださいね。

さわりに限らず、三味線はメンテナンスがつきものの楽器です。買ったら終わりじゃないので、しっかりメンテナンスしてもらえる和楽器屋さんを見つけておきましょう。

 

編集スタッフ:松永奈美

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