津軽三味線を自宅で練習する時の注意点と消音アイテム

楽器を家で練習するって、そもそもハードルが高くないですか?

しかも、津軽三味線の場合、、、

音がデカすぎて、家で練習できない><

家で練習してると、家族にうるさいって言われる><

好きで習い始めたはいいけど、マンション住まいだったり、ご近所から苦情がこないか不安で、家での津軽三味線の練習がなかなか思うようにできず、悩みを抱える生徒さんも少なくありません。

せっかく自分の津軽三味線を持ったのに、思いっきり音を出して練習できないって、辛いですよね。練習しないと上達できないし。

でも、安心してください!家での練習方法を工夫したり、カラオケ店やスタジオなども利用するなど、できる方法は沢山あります。教室生徒さんの練習方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

消音グッズのメリット・デメリット

まず、三味線の音を小さくさせるための道具です。それぞれメリット、デメリットを十分理解して使ってください。

多少音が出ても大丈夫な場合

多少音がでるぐらいは大丈夫、という場合。
一番安価に購入できる「忍び駒」がオススメです。

 

メリット

  • 駒代わりに装着するだけ、簡単。
  • 音はだいぶ小さく丸くなる。
  • とってもお値打ち、1000円以下で買える。

デメリット

  • 通常の駒と比べ、幅がとても広くて邪魔。
  • 音澄みの練習などには不向き。
  • 撥音(撥が胴に当たる音)は消せない。

撥音が出ても大丈夫なら、しっかり叩いて弾くことが可能です。

忍び駒を装着すれば、音は小さくなるものの、出るものは出ます。でも、多少音が出ても大丈夫な環境の方は、まずは安価な忍び駒を試してみてください。

多少な音でもヤバイ!しっかり消音したい場合

マンションやアパートだったり、住宅地でお隣との距離が近い場合は、かなり消音しないとヤバイ、、、忍び駒では、確実にアウトでしょう。そんな方には、「こば式忍び駒」をオススメしています。

プラスティック板に駒と二段階で音量調節できるネジがついてるそうです。お値段はちょっと張ります。(13000円ほど)

メリット

  • 忍び駒よりかなり消音効果がある。
  • 撥が胴に当たる音もかなり消せる。
  • 装着も簡単。

デメリット

  • 価格が高い。

アパート住まいの生徒さんも、ご近所からの苦情は一切ないそうです。実際、音を聞きましたが、忍び駒に比べれば格段の消音効果です。

邦楽村サイトで詳しく紹介されてるので、ぜひ参考にしてください。

家にあるアイテムで手軽に消音

これは、生徒さんがやっていた方法で、私もまねしてやってみました。

我が家の場合、自宅練習は消音しなくても大丈夫。ただし、音が出せるのは21時までなので、もうちょっと練習したい!というとき、気軽にやれる方法です。

ティッシュ1枚でできる、手軽な消音方法。

倭奏 津軽三味線

棹(さお)の根っこのくぼみにティッシュを挟んでいます。

見た目はしょぼいですが、音はしっかり消してくれています。しかも、通常の駒を使っているので、音澄みの練習もできる。

ただし、音質はだいぶ変わるし、撥が胴に当たる音は出ます。なので、この方法では主に、音澄みの練習や左手の正しいツボのポジションを確認する練習などをしています。

この他、三味線本体にサイレント機能を備えたものもあります。これは三味線1丁買うことになるので、お値段はしっかりしてますが、機能は多彩ですね。

ご近所の方々を味方につける

消音グッズを使わなくても、家で練習できてる生徒さんのほとんどは、ご近所の方々を味方につけています。

三味線を習い始めた時、「三味線を始めました。もし音が気になるようでしたらおっしゃってください。」と、予めご近所に挨拶に行ってるそうです。そして、「しっかり音を出して練習するのは21時まで」など、練習する時間を守るのもマナー。

ご近所の方に予め承諾してもらい、日頃コミュニケーションを取っていると、「昨日三味線の音聞えてこなかったけど~」と、心配して声をかけてくれる方もいるそうですよ。

大きな音が出て申し訳ない気持ちはありますが、マナーを守り、しっかりご近所の方々とコミュニケーションを取って、落ち着いて練習できる環境を整えましょう。

最後に

忍び駒やサイレント三味線を使って消音をした状態ででも、練習量を増やすことはとてもいいことです。ただし、消音時の練習の目的をしっかり決めて取り組まないと、大きな音を出すための撥のストロークは身につきません。

大きな音を出すことを気にして、撥のストロークが短くなり、糸にチョンチョン当てる撥の振り方になってしまう恐れがあります。

かといって、毎回カラオケボックスや音楽スタジオに行って練習することも難しいと思うので、家で消音しながら練習する時と、外でしっかり音を出して練習する時と、しっかり練習の目的を区別して取り組んでくださいね。

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